基礎工事の基礎 PART1(1/2)|コラム|建築家と家づくりを進める豊田工務店

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2025.08.29

基礎工事の基礎 PART1(1/2)

工務部基礎工事担当の大島です。

間取りや設備、外壁は色々と勉強しても「基礎」についてはよくわからないという人が多いかと思います。しかし、安心して家づくりするにはこの「基礎」工事はとても重要な工程です。

そこで今回は、基礎工事に携わって25年の私、大島が「基礎」の工程を中心に紹介します。

 

~基礎の種類~

基礎工事には幾つか種類がありますが、住宅向けとして「ベタ基礎」と「布基礎」があります。床下前面にコンクリートを施すのがベタ基礎、主要な柱や壁の下だけに設置するのが布基礎です。それぞれメリット・デメリットや地域性はありますが、現在では軟弱地盤でも耐震性に優れる「ベタ基礎」が最も選ばれています。

 

~基礎工事の工程解説~

それでは「ベタ基礎」の工程について、順を追って紹介します。

 

① 丁張り

基礎工事を始める前に、建物の正確な位置・高さ・形状を現場に示すための仮設構造物(水貫・杭)を設置する作業。
設計図をもとに通り芯や基礎外周線をマーキングし、後の工事の基準とする。

目的

  • 建物の位置と角度を設計図通りに確定する
  • 基礎の天端高さを現場で統一する
  • 掘削・型枠・配筋の精度を確保する

工程の流れ

  1. 測量機器で建物位置を計測
  2. 木杭を打ち込み、水貫を水平に固定
  3. 水貫に通り芯・外周を墨出し
  4. 設計図と照合し誤差を修正

 

② 根切り

説明
基礎をつくるために、設計図で決められた深さまで地盤を掘削する作業。
基礎底面を水平に整え、強固な地盤に施工できる状態にする。

目的

  • 基礎施工に必要な空間を確保する
  • 設計通りの基礎底面高さを確保する
  • 軟弱土や不要な土を除去し、安定した地盤を確保する

工程の流れ

  1. 丁張りを基準に掘削位置・深さを確認
  2. 重機や人力で掘削(法面を設ける場合あり)
  3. 掘削底を整地し、必要に応じて転圧・地業
  4. 高さ・位置を確認し次工程へ

 

③ 捨てコンクリート(捨てコン)

説明
根切り後の地盤上に、基礎の正確な位置出しや作業性向上のために薄くコンクリートを打設する作業。
構造体としての強度ではなく、墨出しや作業の基盤として用いる。

目的

  • 基礎の墨出し精度を向上させる
  • 地盤面を平滑にし作業効率を上げる
  • 地業や鉄筋の安定性を確保する

工程の流れ

  1. 根切り底を清掃・整地
  2. 必要に応じて防湿シートを敷設
  3. 薄く(約50〜100mm)コンクリートを打設
  4. 硬化後、基礎墨出しを行う

④ 基礎型枠(外周)

説明
基礎コンクリートを所定の形・寸法に成形するために、外枠を組み立てる作業です。
型枠の精度が、完成する基礎の寸法や仕上がり品質を左右します。

目的

  1. コンクリートが固まるまで形を保持する

  2. 寸法や水平・直角を正確に仕上げる

  3. コンクリート漏れや変形を防ぐ

工程の流れ

  1. 捨てコン上に墨出しをして型枠位置を確認

  2. 外型枠を設置し、水平・直角を確認

  3. 内型枠を組み、間隔や補強材を調整

  4. コンクリート打設した際の圧力に負けないよう補強

⑤  配筋(鉄筋組み)

説明
基礎の形状に合わせて鉄筋を組み立て、コンクリートと一体化させることで強度を確保する作業。
鉄筋径・本数・間隔は設計図に従い施工し、結束線で固定する。

目的

  • 基礎の強度・耐久性を確保する

  • 設計通りの鉄筋配置で構造性能を担保する

  • コンクリート打設時の鉄筋位置のズレを防ぐ

工程の流れ

  1. 捨てコン面に墨出しして鉄筋位置を表示

  2. 鉄筋を所定寸法で加工・配置

  3. 結束線で固定しスペーサーでかぶり厚確保

  4. 配筋検査を受け合格後、次工程へ

 

⑥  配筋検査

説明

建築工事において、設計図に基づいて配置された鉄筋が、正しい位置、本数、間隔で施工されているかを確認する検査のことです。特に、コンクリートを打設する前に、鉄筋の配置が適切かどうかを、第三者機関の専門家がチェックする重要な工程です。

目的

    • 鉄筋の径(太さ)、本数、感覚が正しく施工されているかの確認
    • 鉄筋の定着長さ(鉄筋同士が繋がる長さ)、かぶりの暑さ(コンクリートが鉄筋を覆う暑さ)、ホールダウン金物などの位置や本数の確認

検査が無事に承認されれば、ひと安心。

ここからコンクリート打設へと進みます。続きは後日PART2をご覧ください。

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